YaTaro文庫

読書家です。いろんな事を知りたくて、たくさん本を読んでいます。せっかくなので選書や気になることがあったら情報共有したくて、ブログを開設しました。同じ趣味の方がいらっしゃったら是非、読んでいってください。

ユニバーサルデザインとは?

日本で三種の神器と言われる冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビと呼ばれる家電が普及して、はや数十年。いろいろな家電が世の中に出回ってます。

イマドキの家電「新・三種の神器」が何か知っていますか?(2017年8月31日) - エキサイトニュース

 

あふれる工業製品と人との関係が深まる中で、製品設計思想として、どのような製品を作るべきなのかということも考えられてきました。

 

たとえば、ハサミは右利きとして、最初作られていましたが、どちらでも使えるように両利き用のハサミも、出回るようになりました。

 

バリアフリーダイバーシティ

多種多様な人間の個性を認め、それを伸ばすためには、この考え方と、私達が製造している工業製品が自ら障害を作ってしまっていることを意識するべきです。

 

よく、障害者という言葉は、健常者と比較して、用いられます。生活する中で、それは、健常者より生活する上で困難な点が多いからです。しかし、例えば、暮らしの中で階段をスロープにするように、ボタンに点字を添えるように、健常者と同じツールを使用できるようになれば、それは、障害者ではなく、健常者として、皆と謙遜なく生活することができるようになるはずなのです。

 

近年では、先進国の高齢化が問題になっています。高齢者は若者に比べ、様々な能力が低下してきます。それは運動神経から記憶力、さらには、五感に至るまで。

いまこそ、すべての人が同じように使用できるデザインは何なのか?真の使いやすさとは?考え、コンピュータの処理能力が増え、GUIが発達して、デザインの自由度が上がった今だからこそ、私達の垣根を無くすために、工業デザインのあり方を再確認するべきではないのでしょうか。