YaTaro文庫

読書家です。いろんな事を知りたくて、たくさん本を読んでいます。せっかくなので選書や気になることがあったら情報共有したくて、ブログを開設しました。同じ趣味の方がいらっしゃったら是非、読んでいってください。

エネルギーの物理学

エネルギーの視点から現代物理学を読み解く

 

議論の流れは、基礎的な力学から思考を深め、どのようにして、運動エネルギーやポテンシャルエネルギーが導かれるのかを解き、力学の諸原則、ニュートン力学の条件に則って説明を行う。

 

そして、話題は熱力学へ

 

ここでは、熱に対する考えから、熱エネルギーの本質に迫る。

 

熱力学について、考察を深めていると、ある疑問にぶつかる。

それは、物体の内部に秘められていると仮定している。内部エネルギーの存在だ。

 

そこから、私達は、この内部エネルギーという存在が、物体の性質を巨視的に見つめて、議論していることに気づく。

 

そこから、統計力学の世界へ踏み出すことになる。

 

統計力学の理解、その立場。特に古典統計力学と量子統計力学の概念の違いも面白い。

確率を定め、統計的にサンプルを取るのか、原理的に確率が存在しているのか。同じ統計でもやってることは異なる。

 

ここから、やっと、原子状態やエネルギーについて考察を深めると、物性物理学の入り口に立てる。

 

エネルギーの物理学 ---力学、熱力学から統計力学まで (KAWADEルネサンス)

エネルギーの物理学 ---力学、熱力学から統計力学まで (KAWADEルネサンス)