エネルギーの物理学
エネルギーの視点から現代物理学を読み解く
議論の流れは、基礎的な力学から思考を深め、どのようにして、運動エネルギーやポテンシャルエネルギーが導かれるのかを解き、力学の諸原則、ニュートン力学の条件に則って説明を行う。
そして、話題は熱力学へ
ここでは、熱に対する考えから、熱エネルギーの本質に迫る。
熱力学について、考察を深めていると、ある疑問にぶつかる。
それは、物体の内部に秘められていると仮定している。内部エネルギーの存在だ。
そこから、私達は、この内部エネルギーという存在が、物体の性質を巨視的に見つめて、議論していることに気づく。
そこから、統計力学の世界へ踏み出すことになる。
統計力学の理解、その立場。特に古典統計力学と量子統計力学の概念の違いも面白い。
確率を定め、統計的にサンプルを取るのか、原理的に確率が存在しているのか。同じ統計でもやってることは異なる。
ここから、やっと、原子状態やエネルギーについて考察を深めると、物性物理学の入り口に立てる。
エネルギーの物理学 ---力学、熱力学から統計力学まで (KAWADEルネサンス)
- 作者: 砂川重信
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/10/17
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