YaTaro文庫

読書家です。いろんな事を知りたくて、たくさん本を読んでいます。せっかくなので選書や気になることがあったら情報共有したくて、ブログを開設しました。同じ趣味の方がいらっしゃったら是非、読んでいってください。

応用数学の入門

いまや、数学というツールは自らの行動を裏付けるために使用されていると言っても過言ではない。

 

企業での販売予測や、石油の産出ポイントの捜索、生物のスケーリング(生態系の調査)、科学的証明の手段、物理世界への干渉。

 

数学とは、対象が量的問題なのか、質的問題なのか、比べることができ、両者の関係性を紐解くことができる。ツールである。

 

量的に単調増加していたり、線形性があったりすると、未来の予測を可能とし、その分布が低次か高次か考察することにより、より正確なモデルを作り、予測する手段にすることができる。

 

複数条件を用いた予測では、連立方程式を用いて、解を導いたり、物理的な問題を扱う上では、微分方程式(変化量を考慮した計算)は不可欠である。

 

近年では、統計学も発展し、生産管理やセンサーノイズの除去に使われ、乱雑さを含んだ対象に対して、真の値を求める方法が確立されてきている。

 

また、コンピュータに数式を組み込むのに、解析的ではなく数値的に解くことは重要であり、級数展開(マクローリン展開テイラー展開)、近似式(最適化計算)などは、今後より重要になる。

 

学校で、勉強していても実践で使うことがなく(困ることがない)、その恩恵を知ることができない学問であるが、世の中は思ったよりロジスティックに形作られていて、常に効率化(低コスト化)を求められ、最適化が図られている。

 

その技術の一端を知ることは、賢く生きていく上で重要だと思われる。

 

新しい応用数学入門〈上〉販売予測から生物のスケーリング法まで (ブルーバックス)

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