YaTaro文庫

読書家です。いろんな事を知りたくて、たくさん本を読んでいます。せっかくなので選書や気になることがあったら情報共有したくて、ブログを開設しました。同じ趣味の方がいらっしゃったら是非、読んでいってください。

ローマ皇帝から現代の悩みの処方箋を学ぶ

科学技術が発達した今日。

 

昔より、より便利になったはずなのに。どうして生きづらいのか。

 

昔から悩みの種は同じなのだ。気になったことを、メモ書きする。

 

欲望は、自分の手にないものや、往々にして、目に見えないものへと私達を駆り立てる。

それは、他者、お金、食べ物、洋服、名声、愛、知識、悟りといった抽象的なものがそれ。

現代では、その苦悩に対して、宗教や神の存在は、処方箋にはならない。

神の慰めがないとすると、この地球上で救いになるものは、次の2つしかない。

  1. 親しい人間関係
  2. やりがいのある仕事だ

だ。

現代の高ストレス社会において、労働によって時間が減り、親しい人間関係や愛も触れる時間が少ない。だから、人々は、音楽、テレビ、映画、インターネット、飲酒など、つかの間の開放感を味わおうとする。

 

その開放感を得るためには、お金を稼ぐ必要があり、どんどんそこに費やすようになる。

本当に得たいのは、親しい人間関係や愛だったはずなのに、お金を費やすと仕事をしなくては、ならなくなり、どんどん、その時間は減っていく。

 

自己矛盾というか、大切なことに対して、盲目的になっている。

お金が大切なものにすり替わっている。お金持ちの昔の王でさえ、他者を求め、愛を渇望していたのに。お金を持っていても手に入らないものがあるのは、事実だ。

 

 

現代社会をより良く行きたいなら、まず、欲望に対してルールを定めることだと思う。

 

欲求のルール

  1. 欲望は母なる摂理の一部で、自分が抑制できるものではない。
  2. 身体的な欲求が、君の存在価値を下げることはない。
  3. そして、思いやりのある存在として、君に求められていることも留意しなさい。
  4. それによって、理性的、かつ社会的な人間として、君の人格が貶められることはない。

 

今に全力投球する。

  • 過去は誰にも奪われず、未来も等しくみんなにあるが、他者から、奪われることはないのだから。人生も、それぞれ一つしかないから。

肉体の健康を整える。

固い決意と優しさを忘れない。

富には執着せず、いつでも手放せる覚悟で。

他人に対して、寛大に。

人を行動で判断する。

  • 理性ある人間の善い、悪い面は感情にこそ出るものはないが、行動には現れる。

 

自分の人生に出会うための言葉―ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの人生訓

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