科学技術が発達した今日。
昔より、より便利になったはずなのに。どうして生きづらいのか。
昔から悩みの種は同じなのだ。気になったことを、メモ書きする。
欲望は、自分の手にないものや、往々にして、目に見えないものへと私達を駆り立てる。
それは、他者、お金、食べ物、洋服、名声、愛、知識、悟りといった抽象的なものがそれ。
現代では、その苦悩に対して、宗教や神の存在は、処方箋にはならない。
神の慰めがないとすると、この地球上で救いになるものは、次の2つしかない。
- 親しい人間関係
- やりがいのある仕事だ
だ。
現代の高ストレス社会において、労働によって時間が減り、親しい人間関係や愛も触れる時間が少ない。だから、人々は、音楽、テレビ、映画、インターネット、飲酒など、つかの間の開放感を味わおうとする。
その開放感を得るためには、お金を稼ぐ必要があり、どんどんそこに費やすようになる。
本当に得たいのは、親しい人間関係や愛だったはずなのに、お金を費やすと仕事をしなくては、ならなくなり、どんどん、その時間は減っていく。
自己矛盾というか、大切なことに対して、盲目的になっている。
お金が大切なものにすり替わっている。お金持ちの昔の王でさえ、他者を求め、愛を渇望していたのに。お金を持っていても手に入らないものがあるのは、事実だ。
現代社会をより良く行きたいなら、まず、欲望に対してルールを定めることだと思う。
欲求のルール
- 欲望は母なる摂理の一部で、自分が抑制できるものではない。
- 身体的な欲求が、君の存在価値を下げることはない。
- そして、思いやりのある存在として、君に求められていることも留意しなさい。
- それによって、理性的、かつ社会的な人間として、君の人格が貶められることはない。
今に全力投球する。
- 過去は誰にも奪われず、未来も等しくみんなにあるが、他者から、奪われることはないのだから。人生も、それぞれ一つしかないから。
肉体の健康を整える。
固い決意と優しさを忘れない。
富には執着せず、いつでも手放せる覚悟で。
他人に対して、寛大に。
人を行動で判断する。
- 理性ある人間の善い、悪い面は感情にこそ出るものはないが、行動には現れる。
自分の人生に出会うための言葉―ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの人生訓
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