YaTaro文庫

読書家です。いろんな事を知りたくて、たくさん本を読んでいます。せっかくなので選書や気になることがあったら情報共有したくて、ブログを開設しました。同じ趣味の方がいらっしゃったら是非、読んでいってください。

哲学的思考力

最近、話を論点から故意にずらすことによる、「論点ずらし」が横行している気がします。

 

このみんなを惑わす論点ずらし、回避するにはどうしたら良いんでしょうか?

 

答えは、単純です。

 

前提条件、仮定条件を的確に把握し、そこから導かれる結論の候補を予め、絞っておくのです。

そうすれば、見当外れの意見も検討がつくと思います。

3段論法はこれに似ています。前提、条件、結論から成り立つものは、自ずと答えが収束するものです。

 

これは、人の話を聞くときだけではなく、人に意見を伝えるときも、必要になります。

よく、日本語は英語と違い、言いたい事を後に言うことで有名です。なので、しばしば説明しているうちに自分が何を言おうとしていたのか、見失いがちです。

 

哲学書は、よくみんなを惑わす論証について、哲学的見地に立ち、問題を分解し、解読しやすくし、論点を整理します。そして、これから起こるであろう倫理的問題について熟考する機会を与え、生活する中で立ち会う事になるであろう倫理的、道徳的問題について目を背けず、考える力を養うことが出来ると思います。

 

今、情報が溢れているなか、リテラシーを鍛えることが大事です。これを気に人の言うことを鵜呑みにせずに、一度、立ち止まり、考えてみては??

 

考える力をつける哲学問題集 (ちくま学芸文庫)

考える力をつける哲学問題集 (ちくま学芸文庫)